オイル・ショックとアメリカ 2
ウォーターゲートの黒い影もともとニクソン大統領は、ケネディのような若さ、明るさといった人を惹きつける魅力に欠けています。
表面は実直そうにみえますが、どこか暗い影が漂っています。
この点をたくみについたのが、著名な政治漫画家ハーブロックです。
1960年の大統領選挙のとき、すでに彼はニクソンが暗い表情の上に、ひげをきれいにそった明るい表情の仮面をかぶっている漫画を描きました。
ニクソン自身、ハーブロックを最も憎み、その漫画を載せる『ワシントン・ポスト』紙をことのほかきらっています。
『ポスト』として知られる同紙は、ワシントンの地元紙であると同時に、『ニューヨーク・タイムズ』とならぶ全国紙として、アメリカでは最も権威ある新聞のひとつです。
大統領の任期中に破廉恥な事件でニクソンを史上前例のない辞職に追いこむことになったのも、地元の『ポスト』の・・・
それもローカル記事担当の名もない若い2人の記者であったのは皮肉です。