オイル・ショックとアメリカ 4
ニクソンにとって運の悪いことに、たまたまともに離婚で独身中だった2人のローカル記事担当のボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインという若い記者が、ぶらぶらして社に居あわせていたのです。
ウッドワードのほうは、若者らしく生真面目で野心的、他方バーンスタインは社でも扱いかねる変わり者ですが、気が乗れば無類の能力を発揮します。
前者が事実を徹底的に追及しまくれば、後者はその事実を推理で組み立て、発展させました。
2人は性格がまったくちがっていましたが、むしろそれだからこそ、他社の誰も及ばない名コンビとなりました。
2人は直ちに事件を追ってみると、捕まった5人の1人でリーダー格のマッコードが、大統領再選委員会の警備主任だということがわかります。
さらに彼の手下の所持品から、ハワード・ハントという名が浮かんできます。
ハントはホワイトハウスの「鉛管工班」という組織の言貝で、犯人たちにカネを渡しています。
ここでまず、大統領再選委員会(CREEP)とは、ホワイトハウスの選挙対策を覆い隠すためのいわば"隠れみの"であり・・・
選挙運動でも、政治資金の使い道でも、実際は奥で糸をあやつっているのに、その責任はニクソンのところまで及ばないという仕組みになっていました。