こころの傷はからだに表れる
昨年たずねてきた、50歳代はじめの婦人の場合・・・
婦人はそれまでの20年間、ひどい背部痛と高熱に苦しんできました。
石は発見されていないが、胆石だろうというのが医師たちのとりあえずの診断でした。
・・・しかし、じっくりと話を聞いているうちに、婦人が父親との関係と姉との関係で悩みに悩んでいることがわかってきました。
わたしはその背部痛が家族関係のもつれからきているものだと確信しました。
感情的な苦痛はほとんどといっていいほどにからだの苦痛となって、あたまから足までのどこかにあらわれるものなのです。
わたしはその婦人に、感情的な悩みを解決すればからだの症状も消えるといいました。
しかし、婦人は信じようとしなかったのです。
そして現在も、一時的に痛みをとるためにわたしのところにきていますが、自分の感情と向きあうことは拒否しています。
だれかやなにかを責めるほうが楽だと感じているあいだは、からだの症状の原因がこころにあることを認めることはきわめてむずかしいのです。